テレアポのアポ率の平均は? 1コールあたり1.17%、1社あたり2.47%
「テレアポのアポ率は1%くらい」「いや、2〜3%は取れる」。相場の話が食い違うのは、数え方が2つあるからです。電話1本ごとに数えるか、会社1社ごとに数えるか。NoLimitの実測では、1コールあたりのアポ率は1.17%(358,809本で4,202件)、1社あたりのアポ率は2.47%(184,011社で4,542社)でした。同じ営業活動でも、数え方で2倍以上違います。
調査概要
- 調査名
- テレアポ相場の実測調査
- 集計期間
- 2026-01-01 〜 2026-08-21
- 母数
- n = 184011
- データ出所
- 自社データ(株式会社NoLimit)
- 集計対象
- 1コールあたりのアポ率 = アポ件数 ÷ 発信数(呼び出しまで進んだ発信)。1社あたりのアポ率 = アポになった社数 ÷ 架電した社数(1社に何度かけても1社)。
- 除外条件
- 社数の母数からは、アプローチ対象外・リスト重複・番号相違・廃業予定など、リストの不備にあたる7,627社を除外。発信数はZoomの発信記録のうち、相手の呼び出しまで進んだもの。
アポ率の相場が、人によって違う理由
「テレアポのアポ率は1%くらい」という人もいれば、「2〜3%は取れる」という人もいます。どちらかが間違っているわけではありません。多くの場合、数え方が違うだけです。
アポ率の数え方は2つあります。
- 1コールあたり:かけた電話の本数に対して、アポが何件取れたか
- 1社あたり:電話をかけた会社の数に対して、何社がアポになったか
1社には1回で終わらず、何度かかけ直すのがふつうです。そのため、同じ営業活動でも1社あたりのほうが高く出ます。
NoLimitは、インサイドセールスの発信記録と、会社ごとの架電結果の両方を持っています。今回は2つの数え方を並べて出します。
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実測値:1コールあたり1.17%、1社あたり2.47%
| 数え方 | アポ率 | 計算 |
|---|---|---|
| 1コールあたり | 1.17% | 4,202件 ÷ 358,809本 |
| 1社あたり | 2.47% | 4,542社 ÷ 184,011社 |
1コールあたりは、2026年1月から8月21日までの発信358,809本(相手の呼び出しまで進んだもの)と、同じ期間に取れたアポ4,202件から出しています。
1社あたりは、架電の結果が記録されている会社のうち、番号違いや重複などリストの不備を除いた184,011社が母数です。1社に何度かけても1社と数え、最後にアポになったかどうかで見ています。
件数に直すと、次のようになります。
| 1コールあたり | 1社あたり | |
|---|---|---|
| 1,000単位でかけると | 1,000本で約12件 | 1,000社で約25件 |
| アポ1件に必要な量 | 約85本 | 約41社 |
「1%くらい」は1本あたりの感覚として、ほぼ実測どおりでした。
フォローコールの価値
発信本数を会社の数で割ると、1社あたりおよそ2本になります。集計の期間が完全には一致しないので目安ですが、アポ率の差(1.17%と2.47%)とおおむね合う水準です。
アポがどの接点で取れたかを見ても、同じことが言えます。
- 初回の電話で取れたアポ:2,247件(53.5%)
- 折り返しの電話や、資料を送ったあとのフォローで取れたアポ:1,955件(46.5%)
アポのほぼ半分は、2回目以降の接点で取れています。1本目でアポにならなかった会社にも、かけ直す価値があるということです。1社あたりのアポ率は、このかけ直しの成果まで含んだ数字だと言えます。
1社あたりで見た、段階ごとの実測値
1社あたりの数え方では、どの段階で止まったかまで追えます。
| 段階 | 実測値 | 母数 |
|---|---|---|
| 通電率 | 79.62% | 184,011社 |
| 受付突破率 | 26.69% | 146,501社 |
| 接続後アポ率 | 11.62% | 39,094社 |
| アポ率 | 2.47% | 184,011社 |
通電率は、かけた会社のうち電話がつながった会社の割合です。留守番電話やコール音だけで終わった会社は、つながらなかったほうに入れています。受付突破率は、つながった会社のうち、受付を越えて決裁に関わる人(キーマン)と話せた会社の割合です。接続後アポ率は、キーマンと話せた会社のうち、商談の約束まで進んだ会社の割合です。
1,000社にかけると、796社は電話がつながります。受付を越えてキーマンと話せるのは212社です。つながらなかった204社より、受付で止まった584社のほうがずっと多くなっています。いちばんの壁は、つながらないことではなく受付でした。
なお、時間帯別の記事で紹介した通電率(85%前後)は、電話1本ごとに、発信記録の上で相手が応答した割合を見たものです。この記事の79.62%は、担当者が会社ごとに残した最後の結果から数えています。数え方が違うので、この2つは直接比べられません。
相場は業種・規模・地域でも動く
同じデータを切り口ごとに分けると、1社あたりで見ても幅はかなり広くなります。
- 受付突破率は業種で9.24%から33.53%まで、3.6倍(業種別・受付突破率の研究)
- 接続後アポ率は会社の大きさで7.85%から17.94%まで、2.3倍(企業規模別・アポ率の研究)
- アポ率は都道府県で1.00%から5.93%まで、5.9倍(都道府県別・アポ率の研究)
1.17%も2.47%も、これらの条件をすべて混ぜた平均です。
まとめ
- アポ率は、1コールあたりで1.17%(358,809本で4,202件)、1社あたりで2.47%(184,011社で4,542社)。
- アポ1件に必要な量は、約85本、会社の数では約41社。
- 差が出るのは、1社に平均2本ほどかけているから。アポのほぼ半分は2回目以降の接点で取れている。
- 1社あたりの段階別は、通電率79.62%、受付突破率26.69%、接続後アポ率11.62%。いちばんの壁は受付。
NoLimitは、741,023社の企業データと、そこに紐づく架電の活動結果、発信の記録を自社で保有しています。この記事の数字も、切り口ごとの相場も、すべてそこから出したものです。全体の平均ではなく、狙っている業種・規模・エリアでの相場をもとに、必要な発信の量と取れる件数を先に見積もれます。営業代行を検討している方は、狙っている条件をお聞かせください。その条件での相場をもとに、ご相談に乗ります。
よくある質問
テレアポのアポ率の平均はどのくらいですか?
数え方で変わります。NoLimitの実測では、電話1本ごとに数えると1.17%(358,809本で4,202件)、会社1社ごとに数えると2.47%(184,011社で4,542社)でした。相場の数字を見るときは、どちらの数え方かを必ず確かめてください。
「アポ率1%」と「アポ率2〜3%」は、どちらが正しいのですか?
どちらも数え方しだいで正しくなります。1%前後は電話1本あたり、2〜3%は会社1社あたりの数字と考えると、NoLimitの実測(1.17%と2.47%)とも合います。1社には平均して2本ほどかけているので、1社あたりのほうが高く出ます。
アポを1件取るのに、何本電話をかければいいですか?
NoLimitの実測では、1件あたり約85本、会社の数でいうと約41社です。1,000本かけると約12件、1,000社にかけると約25件の計算になります。
取れたアポのうち、どのくらいがキャンセルになりますか?
NoLimitの実測では、アポイント4,202件のうち770件(18.3%)がキャンセルになり、有効だったのは3,432件(81.7%)でした。1,000本かけて商談まで残るのは約10件です。
営業代行のアポ率を比べるとき、何に気をつければいいですか?
まず数え方をそろえることです。1コールあたりの数字と1社あたりの数字では2倍以上違います。そのうえで、狙う業種・会社の大きさ・地域の条件がそろっているかを確かめてください。
出典・参考文献
- 株式会社NoLimit 自社調査(Zoom 発信記録 358,809本・Salesforce 活動結果 184,011社・アポイント記録 4,202件) (2026-08-23参照)
この記事を書いた人
NoLimit セールスラボ編集部
NoLimit データ分析チーム