企業規模別・アポ率の研究。13万社の架電で見えた2.3倍の逆転
「大企業にテレアポは通じない」「中小企業のほうが話が早い」。会社の大きさについては、よくこんな話を耳にします。実際はどうなのでしょうか。NoLimitが電話をかけた約13万社を従業員の規模ごとに調べてみると、通説とは逆の形が出ました。受付を越えられる割合は規模が大きいほど下がるのに、キーマンと話せたあと商談の約束まで進む割合は、1〜29名の7.85%に対して5,000名以上は17.94%と、2.3倍でした。
調査概要
- 調査名
- 企業規模別 アポ率調査
- 集計期間
- 2026-01-05 〜 2026-08-21
- 母数
- n = 130236
- データ出所
- 自社データ(株式会社NoLimit)
- 集計対象
- 接続後アポ率 = アポ数 ÷ キーマン接続数(社数)
- 除外条件
- 従業員数の登録がない企業は除く。
受付を越えた、その先で起きていること
前回の記事「業種別・受付突破率の研究」で、受付を越えてキーマンに届く割合は業種によって3.6倍違うとお伝えしました。では、会社の大きさではどうなのでしょうか。
受付を越えられるかどうかは、よく話題になります。ただ、越えたあとに何が起きているかまで含めて語られることは、あまりありません。
今回は、NoLimitのインサイドセールスが電話をかけた企業のうち、従業員数が分かる130,236社について、受付を越えてキーマンと話せたか、そしてそのあと商談の約束まで進んだかを、規模ごとに実際に調べました。
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13万社の架電結果で見た、規模別の数字
| 規模 | 接続後アポ率 | 受付突破率 | アポ率 | 架電した企業 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜29名 | 7.85% | 29.68% | 1.74% | 15,263 |
| 30〜99名 | 15.57% | 27.64% | 3.71% | 36,427 |
| 100〜299名 | 7.94% | 24.33% | 1.66% | 50,113 |
| 300〜999名 | 8.82% | 25.40% | 1.90% | 19,838 |
| 1,000〜4,999名 | 16.76% | 22.81% | 2.98% | 7,171 |
| 5,000名以上 | 17.94% | 21.38% | 2.81% | 1,424 |
通説の答え合わせ
「大企業にテレアポは通じない」→ 逆。アポ率は1,000名以上のほうが高い
従業員1,000名以上の8,595社にかけた結果は、アポ率2.96%。1〜29名の1.74%の1.7倍でした。規模が分かる130,236社の平均2.36%も上回っています。
大企業は難しいと言われますが、最後のアポ率では大企業のほうが上でした。
「大企業は受付が固い」→ 本当。規模が上がるほど下がる
受付突破率は、1〜29名の29.68%が最も高く、5,000名以上の21.38%が最も低い。その差は8.3ポイントです。300〜999名だけわずかに戻りますが、全体としては規模が上がるほど下がっていました。
固いという感覚のほうは、実測でもそのとおりでした。
「大企業は決裁が遠いから、話せても進まない」→ 逆。大企業ほど進む
受付を越えてキーマンと話せたあと、商談の約束まで進む割合は、1〜29名7.85%に対して5,000名以上17.94%。2.3倍です。
電話がつながった1,000社に直すと分かりやすくなります。1〜29名では297社でキーマンと話せてアポは23件。5,000名以上では話せるのが214社まで減るのに、アポは38件になります。受付を越えられる数は少ないのに、その先で取れる数は多い、という形です。
「会社が小さいほどアポは取りやすい」→ そうはなっていない
アポ率が最も高かったのは30〜99名の3.71%です。ただし、それより小さい1〜29名は1.74%で6区分の5番目、100〜299名は1.66%で最下位でした。
小さいほど取りやすいなら、いちばん小さい1〜29名がいちばん高くなるはずですが、そうはなっていません。規模の順にアポ率が上がったり下がったりするわけではない、ということです。
大企業を狙うなら、見るのは受付突破率
4つの答え合わせをまとめると、会社の大きさで大きく変わるのは受付を越えられるかどうかで、キーマンと話せたあと商談の約束まで進む割合は、大企業のほうが高い、ということになります。大企業で難しいのは最初の関門だけでした。
ですから、大企業のリストを営業代行に任せるかどうかを決めるときに見るのは、その会社の受付突破率です。ここを越えられるかどうかで、結果のほとんどが決まります。
必要な量も、かける前に見積もれます。キーマンと50社話すには、電話がつながった企業が5,000名以上なら約234社、1〜29名なら約169社。大企業のほうが多くかける必要があります。そのかわり、その50社から生まれるアポは5,000名以上で9件、1〜29名で4件です。かける量は増えますが、返ってくる数は倍以上になります。
大企業は、受付を越える分だけ量をかけられれば、十分に成果の出る相手でした。
まとめ
- 従業員数が分かる130,236社のアポ率は2.36%。
- 受付突破率は規模が上がるほど下がる(1〜29名29.68% → 5,000名以上21.38%)。
- キーマンと話せたあと商談の約束まで進む割合は逆で、7.85%から17.94%まで2.3倍に上がる。
- 最後のアポ率では、1,000名以上の2.96%が1〜29名の1.74%を1.7倍上回る。
- 大企業を任せるかどうかを決めるときは、受付突破率を見る。そこが結果をいちばん左右する。
NoLimitは、741,023社の企業データと、そこに紐づく架電の活動結果を自社で保有しています。今回の規模別の数字も、このデータから出したものです。狙う規模と業種を決めれば、受付でどれだけ止まり、キーマンと何社話せて、アポが何件になるかを、かけ始める前に見積もれます。大企業への架電を外注するか迷っている方は、狙っているリストの規模をお聞かせください。その相場をもとに、ご相談に乗ります。
よくある質問
大企業にテレアポでアポは取れますか?
取れています。NoLimitの実測では、従業員1,000名以上の8,595社に電話をかけ、アポ率は2.96%でした。1〜29名の1.74%の1.7倍です。受付を越える割合は大企業のほうが低いのですが、キーマンと話せたあと商談の約束まで進む割合が16.93%と高く、最後の数字では上回ります。
企業規模別のアポ率の平均はどのくらいですか?
NoLimitの実測では、従業員数が分かる130,236社で2.36%でした。規模ごとには、1〜29名1.74%、30〜99名3.71%、100〜299名1.66%、300〜999名1.90%、1,000〜4,999名2.98%、5,000名以上2.81%です。
大企業は受付が固いって本当ですか?
本当でした。NoLimitの実測では、受付突破率は1〜29名で29.68%、5,000名以上で21.38%と、規模が上がるほど下がります。その差は8.3ポイントです。規模が分かる130,236社の平均は25.90%でした。
キーマンと話せたあとのアポ率は、規模で変わりますか?
変わります。NoLimitの実測では、受付を越えてキーマンと話せた企業が商談の約束まで進む割合は、1〜29名7.85%に対して5,000名以上17.94%で、2.3倍の差がありました。キーマンと50社話せたとき、商談の約束になるのは5,000名以上で9件、1〜29名で4件という開きです。
営業代行に大企業のリストを任せても大丈夫ですか?
受付をどれだけ越えられるかで決まります。NoLimitの実測では、5,000名以上の企業でも電話がつながった21.38%で受付を越えてキーマンに届いており、そこから17.94%がアポになっています。委託先を選ぶときは、狙う規模での受付突破率の実績を確かめるのが確実です。
出典・参考文献
- 株式会社NoLimit 自社調査(Salesforce 活動結果・架電130,236社) (2026-08-23参照)
この記事を書いた人
NoLimit セールスラボ編集部
NoLimit データ分析チーム